観葉植物の土選び!「土」で変わる

観葉植物の土選び!「土」で変わる

「観葉植物 土 違い」と検索されているあなたは、観葉植物を元気に育てたい、土選びで失敗したくないと考えているのではないでしょうか。観葉植物にとって、土は栄養や水分の供給、根の成長や通気性の確保といった重要な役割を担っており、適切な土を使うことが健康に育てるためのカギとなります。逆に水はけや通気性の悪い土では、根腐れのリスクが高まります。

観葉植物の種類や育てる環境はさまざまなので、すべてに同じ土が合うとは限りません。植物の特徴や置き場所に応じた土を選ぶことで、健康維持や病害虫への耐性が高まります。

この記事では、「土の違い」に注目し、土の種類ごとの特徴や選び方を解説します。特に、室内栽培に適した虫がわきにくい土や、100均の土を使う際の注意点、さらに土を使わない方法として人気のハイドロカルチャーについてもご紹介します。

ご自身で用土を組み合わせて環境を整える方法なども解説しているので、観葉植物に合った土を見つけるヒントになれば幸いです。

記事のポイント
  1. 観葉植物の土選びにおいて、様々な種類の土の特性や役割の違いを理解できる
  2. 植物の種類や置く場所といった栽培環境に適した土の配合や選び方の違いが分かる
  3. 市販の培養土や専用土、ご自身で用土をブレンドする方法、土以外の素材の違いを知ることができる
  4. 古い土の問題点や新しい土との違い、水はけが悪くなった場合の改善策や虫対策について学べる

観葉植物の土の役割と違いを解説

  • 観葉植物に土が大切な理由
  • 観葉植物の土の種類とは?
  • 有機質と無機質の土の違い
  • 培養土と観葉植物の土の違い

観葉植物に土が大切な理由

観葉植物を元気に育てるためには、土選びが非常に重要です。なぜなら、土は植物が快適に根を伸ばし、成長するための基盤となるからです。

植物は、土から水分や養分(肥料)を吸収して育ちます。そのため、土には水や栄養分をしっかりと保持する力が求められます。これを保水性や保肥力と呼びますが、これらの性質がバランス良く備わっていることが大切です。

ただし、単に水や養分を含んでいれば良いというわけではありません。根は呼吸をしているため、土の中に空気も必要です。水やりのたびに土が常に湿っている状態では、土中の空気が足りなくなり、根が窒息してしまう「根腐れ」の原因になります。

これを防ぐには、土にしっかりとした通気性と排水性があることが不可欠です。水やりをしたときに余分な水がスムーズに鉢底から流れ出し、土の粒と粒の間に適度な隙間ができることが理想的とされています。この隙間が多い構造を「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」と呼びます。団粒構造の土では根が酸素を取り込みやすく、根腐れの予防にもつながります。

さらに、水はけの良い土は、冬場に根が冷えすぎるのを防ぐ効果も期待できます。

また、土は植物の体を物理的に支える役割も果たします。鉢の中で根がしっかりと張ることで、植物はしっかりと立ち、風などにも強くなります。特に樹木を植える場合には、株をしっかり支えるために、やや重めの土が使われるのが一般的です。

加えて、土の種類によっては虫が湧きにくいといった衛生面でのメリットもあります。特に室内で観葉植物を育てる場合は、カビの発生を防ぐためにも、清潔な土を選ぶことが重要です。

例えば、無菌処理されたピートモスを使ったり、有機質が少ない無機質の土を選んだりすることで、虫の発生リスクを抑えることができます。

このように、観葉植物が健やかに育つためには土が水分や栄養の供給、根の支持、そして空気と水のバランスを提供することが非常に重要なのです。これらの条件を満たす土を選ぶことが、観葉植物栽培を成功させるカギとなります。

ここまでで、観葉植物の成長に土がなぜ大切なのかがお分かりいただけたかと思います。そこで次は、観葉植物に使われる具体的な土の種類について、詳しくご紹介していきます。

観葉植物の土の種類とは?

サボテン

観葉植物を育てる際に使われる土は、いくつかの異なる種類の用土を組み合わせて作られるのが一般的です。これらの用土は、大きく「基本用土」と「改良用土」に分けられます。

基本用土は土のベースとなるもので、栽培に必要な性質の土台を担っています。代表的な基本用土には、赤玉土、鹿沼土、軽石、黒土などがあります。

赤玉土は、関東地方で採れる火山灰土を乾燥させ、粒の大きさごとにふるい分けたものです。保水性・排水性・保肥力のバランスがよく、多くの植物に幅広く使用されています。無肥料で雑菌や虫が繁殖しにくいという利点もあります。

鹿沼土は、栃木県鹿沼地方で産出される無菌・無肥料の土で、特に通気性に優れています。乾燥を好むサボテンなどに適していますが、酸性が強いため、サツキやツツジなど酸性を好む植物以外に使う場合は、他の用土と混ぜて使うのが一般的です。

軽石は、火山性の砂れきを砕いたり風化させたりしたものを乾燥させて作ります。多孔質で通気性・排水性が高く、鉢底石としてもよく使われます。

黒土は、有機質を多く含む火山灰土で、保水性と保肥力に優れている一方で、通気性や排水性が低いという欠点があります。そのため、単体で使うと根腐れの原因になることがあり、使用時は赤玉土や鹿沼土などと混ぜ、全体の3〜4割程度に抑えるのが理想です。また、リン酸を吸着しやすい性質があるため、リン酸を多く含む肥料を併用する工夫も必要になります。

改良用土は、基本用土に混ぜることで、通気性・排水性・保水性といった土の性質を調整するために使われます。代表的なものには、腐葉土、ピートモス、パーライト、バーミキュライト、ヤシガラ、木炭(くん炭)、バーク堆肥などがあります。

腐葉土は、落ち葉が長い時間をかけて分解された有機質の土壌改良材で、混ぜることで土の通気性や保水性を高め、栄養分を蓄える効果があります。しっかりと分解された「完熟」のものを選ぶことが大切です。

ピートモスは、ミズゴケなどが堆積してできた泥炭を使用したもので、保水性・保肥力に優れ、軽くて清潔という特長があります。ただし酸性が強いため、pH調整済みの製品を使うか、苦土石灰で中和してから使うのが一般的です。室内栽培では無菌の製品を選ぶと、カビの発生を抑えやすくなります。

パーライトは、真珠岩や黒曜石といったガラス質の火山岩を高温で加熱して作られる資材です。非常に軽く多孔質で、通気性・排水性を向上させます。ただし、原料によって保水性や保肥力に差があるため、用途に応じた選択が必要です。

バーミキュライトは、蛭石(ひるいし)を高温で焼いて膨張させたもので、層状の構造をしており、水や空気を通しやすく、保水性と保肥力にも優れています。軽量で無菌のため、さし木や種まき、ハンギングバスケットなどにも使われますが、時間とともに潰れやすい点には注意が必要です。

ヤシガラは、ヤシの実の殻を加工したもので、通気性と保水性を高める効果があります。軽量で扱いやすいのが魅力ですが、製品によっては塩分を含むものもあるため、あく抜きをしてから使用するのが望ましいです。

木炭やくん炭は、土の通気性・排水性・保肥力を高めるだけでなく、酸性に傾いた土を中性に戻す効果もあります。さらに、有害物質の吸着や根腐れ防止にも役立ちます。

バーク堆肥は、樹皮などを発酵させて作られたもので、土壌改良効果が高く、分解されにくいため効果が長続きするのが特徴です。

このように、基本用土と改良用土を組み合わせることで、植物の種類や育てる環境に合った最適な土を作ることができます。

さて、さまざまな種類の土があることをご紹介しましたが、「有機質」と「無機質」という分類があることをご存じでしょうか?次の章では、有機質の土と無機質の土の違いについて、さらに詳しく解説していきます。

有機質と無機質の土の違い

園芸用の土は、その成分の由来によって「有機質の土」と「無機質の土」に分けられます。この違いは、土の性質や植物の育ち方、さらには虫の発生などにも影響を与えるため、理解しておくことで土選びの際に役立ちます。

まず、有機質の土とは、植物の枯葉や茎、動物のふんなどが微生物によって分解されてできた成分を多く含む土のことです。代表的な有機質の土には、黒土、腐葉土、堆肥、ピートモスなどがあります。

有機質の土のメリットは、植物の生長を早く大きく促す傾向があること、水分をよく保持できる保水力の高さ、そして肥料成分がゆっくりと溶け出して植物に供給されることです。

しかしデメリットとしては、微生物の働きが活発なために雑菌が繁殖しやすく、根腐れの原因になる可能性があること、虫が湧きやすいこと、そして一度湿ると乾きにくいことが挙げられます。特に有機肥料(動物のふんなどを原料とする肥料)を使用している場合は、コバエなどの虫やカビが発生しやすくなります。

一方、無機質の土は、岩石や鉱物などが風化したり加工されたりしてできた成分を主体とする土です。赤玉土、鹿沼土、軽石、日向土、パーライト、バーミキュライトなどが無機質の土に分類されます。

無機質の土のメリットは、土の中が清潔で虫が湧きにくいこと、寒さに強く、水はけが良いことです。虫が苦手な方にとって、無機質の土は特に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

デメリットとしては、有機質の土に比べて植物の生長がゆっくりになること、水やりの頻度が多くなる傾向があること、そして土自体に肥料成分が少ないため肥料切れを起こしやすいことが挙げられます。

観葉植物を室内で育てる場合、虫やカビの発生は避けたい問題の一つです。この点から、室内栽培においては虫が湧きにくい無機質の土が好まれる傾向があります。

ただし、植物の種類によっては、有機質を適度に含んだ土を好む場合もあります。それぞれの土にはメリットとデメリットがあるため、育てる植物の種類や栽培環境、そしてご自身の管理スタイルに合わせて、有機質の土と無機質の土を組み合わせて使用するのが一般的です。

例えば、市販の観葉植物用の土は、排水性と通気性を重視しつつ程よい保水性を確保するために、これらの両方がブレンドされていることが多いです。

どちらの種類の土を選ぶか、またはどのようにブレンドするかは、観葉植物を元気に育てるうえで考慮すべき重要なポイントです。

さて、土の基本的な構成要素である有機質と無機質の違いが分かったところで、次に「培養土」と「観葉植物の土」の違いについて掘り下げていきましょう。市販されているこれらの土は、それぞれどのような目的で作られているのでしょうか。

培養土と観葉植物の土の違い

園芸店やホームセンターなどで土を探すと、「培養土」や「観葉植物の土」といった、さまざまな名称の土が並んでいます。一見似ているように見えるこれらの土ですが、実はそれぞれ異なる目的や配合で作られているのです。

まず、培養土とは、植物の生育に必要なさまざまな種類の用土や肥料があらかじめ配合されている、すぐに使える状態の土のことを指します。培養土は特定の植物の種類(たとえば、野菜用・花用・観葉植物用など)や目的に合わせてブレンドされており、それぞれの植物が好む環境になるように調整されています。これは、さまざまな単用土を自分でブレンドする手間を省き、手軽に園芸を楽しめるように開発されたものです。

では観葉植物の土は、どのような特徴を持つ培養土なのでしょうか。観葉植物の土とは、特に「観葉植物が元気に育つこと」を目的としてブレンドされた培養土の一種と言えます。観葉植物、特に室内で育てられることが多い種類は、通気性と排水性の良い環境を好む傾向があります。これは、室内では空気の流れが少ないため、土が乾きにくく、過湿になると根腐れを起こしやすくなるためです。

そのため、観葉植物用の土は、他の一般的な草花用や野菜用の培養土に比べて、排水性と通気性を高めるように工夫された配合がされています。たとえば、赤玉土や軽石、パーライト、バーミキュライトなど、水はけや通気性を良くする効果のある無機質の用土が多く含まれていることが特徴です。また、室内での使用を想定して、カビや虫の発生を抑えるために有機質の量を抑えたり、無菌のピートモスを使ったりといった配慮がされている製品もあります。

一方、草花用や野菜用の培養土は、それぞれの植物の生育特性に合わせた配合になっています。たとえば、野菜用の土は多くの水分と養分を必要とするため、保水性や肥料成分が高めに設定されていることが一般的です。花用の土も、花付きが良くなるようにリン酸が多く配合されているなど、観葉植物用とは異なる設計になっています。

このような培養土を観葉植物に使うと、保水性が高すぎて根腐れの原因になってしまうことがあります。だからこそ、観葉植物には観葉植物用の土を使うのがおすすめです。

このように、「培養土」という大きなカテゴリの中に、特定の用途に特化した「観葉植物の土」が含まれている、という関係性になります。観葉植物の土は、特に排水性と通気性を重視し、室内環境での栽培に適した配合がされているのです。

記事の後半では具体的にどのような観葉植物用の土が市販されているのか、おすすめの製品について見ていきます。

観葉植物に適した土選びと育て方

  • 観葉植物におすすめの土を紹介
  • 室内向け観葉植物の土の選び方
  • 100均の観葉植物の土について
  • 観葉植物を土以外で育てる方法
  • 観葉植物に適した土の条件
  • 観葉植物の土を自分で作る方法
  • 古い観葉植物の土の再生方法
  • 観葉植物の土を選ぶポイント

観葉植物におすすめの土を紹介

観葉植物に適した土を選ぶことは、健康に育てるうえで非常に重要です。市販されている観葉植物用の土にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴があります。ここでは、代表的なおすすめの土をいくつかご紹介します。

まず、初心者でも扱いやすく、バランスの取れた配合で人気があるのが、プロトリーフの「観葉植物の土」です。この土は赤玉土、鹿沼土、パーライトなどがブレンドされており、適度な保水性と高い通気性を兼ね備えています。粒状になっているため、土の粒同士の間に適度なすき間(団粒構造)ができやすく、根が酸素を取り込みやすい状態を保てます。また、水やりをした際に土の色が変わるため、水やりのタイミングがわかりやすいというメリットもあります。さらに、無機質の用土が主体のため、虫が湧きにくい性質を持っている点も魅力です。開封後は、雨の当たらない場所での保管が推奨されています。

軽量で扱いやすい土としては、花ごころの「観葉植物の土」があります。この土にはヤシ殻やパーライトが多く配合されており、鉢が重くなりにくいのが特徴です。通気性と保水性のバランスも良く、根が育ちやすい環境を整えます。ただし、ヤシ殻は吸水性が高いため、水分量のコントロールには注意が必要です。特に、大型の鉢や水分をあまり必要としないサボテン系の植物には適さない場合もあるので、その点は考慮しましょう。

手頃な価格で入手しやすい大手メーカーの製品としては、アイリスオーヤマの「観葉植物の土」もおすすめです。赤玉土、バーク堆肥、軽石、バーミキュライトなどが配合されており、通気性と保水性の両立を目指したブレンドになっています。最初から小粒の軽石が混ざっている製品もあり、根腐れを防ぐための工夫がされています。ホームセンターなどで手軽に購入できるうえ、コストパフォーマンスの高さも魅力です。製品によってはパッケージ裏に植え替えの手順が簡単に記載されているものもあり、初めて植え替えに挑戦する方にも安心です。ただし、ごく一部の繊細な植物には、より排水性を高めた配合が必要な場合があります。また、長期間使い続けると土が固まりやすいという意見もあるため、2年に一度の植え替えが推奨されています。

これらの市販の観葉植物用の土は、単体でそのまま使えるように調整されています。ただし、育てる植物の種類やご自宅の環境に応じて、改良用土を加えてカスタマイズすることも可能です。例えば、さらに排水性を高めたい場合は、軽石やパーライト、バーミキュライトなどを少量ブレンドすると良いでしょう。自分自身で用土を組み合わせて、より植物に合った環境を作ることも、観葉植物を育てる楽しさの一つです。

次は、特に「室内」で観葉植物を育てる際に、どのような点に注意して土を選べばよいのかを掘り下げていきます。

室内向け観葉植物の土の選び方

観葉植物を室内で育てる際には、屋外とは異なる環境要因を考慮する必要があります。特に室内では風通しが悪くなりがちで、土が乾きにくい傾向があります。そのため、室内向けの観葉植物の土を選ぶ際には、「通気性」と「排水性」の高さを特に重視することが大切です。

前述の通り、土が常に湿った状態だと土の中の酸素が不足し、根腐れを引き起こしやすくなります。室内では空気の動きが少ないため、一度過湿になると乾きにくくなり、根腐れのリスクがさらに高まります。これを防ぐためには、水やり後に余分な水分がスムーズに鉢底から排出されるような、水はけの良い土を選ぶことが重要です。土の粒と粒の間に十分な隙間がある「団粒構造」の土は通気性が高く、根にとって快適な環境を提供してくれます。

また、室内で栽培する観葉植物では、「清潔さ」も重要なポイントです。屋外の土には、病原菌や虫の卵、雑草の種などが含まれていることがあります。これらが室内で繁殖すると、管理が大変になったり、快適な空間を損ねたりする原因となります。そのため、室内向けの土としては、病原菌や虫の発生を抑えるために、有機質の少ない無機質の土を主体としたブレンドや、無菌処理されたピートモスが配合された土を選ぶことが推奨されます。加熱処理された用土も、カビの発生を抑えるのに有効です。市販されている「観葉植物用の土」は、多くの場合、室内での使用を想定して、清潔さや通気性、排水性が考慮されたブレンドになっています。

さらに、室内で植物を育てる際には、鉢の重さも考慮に入れると良いでしょう。特に大型の観葉植物は、土の量が多くなるため鉢全体が重くなりがちです。ヤシ殻やパーライトなどが配合された軽量タイプの土を選べば、移動や植え替えの際の負担を軽減することができます。

これらの点を踏まえて、室内向けの観葉植物の土を選ぶ際には、パッケージの表示などをしっかり確認し、通気性・排水性が高く、清潔な状態が保ちやすい土を選ぶようにしましょう。

さて、市販されている土の中には、非常に手軽な価格で購入できる100円ショップの土もあります。次の章では、この100均の観葉植物の土について詳しく見ていきましょう。

100均の観葉植物の土について

手軽に観葉植物を始めたい方にとって、100円ショップで販売されている観葉植物用の土は、魅力的な選択肢の一つです。安価で購入でき、少量から試せるというメリットがあります。ただし、その品質や特性については、いくつか注意しておきたい点があります。

100円ショップの観葉植物の土は価格を抑えるために、配合されている用土の種類や品質が限られていることがあります。特に、土の粒が細かいものが多く、水はけや通気性を高める軽石やパーライトなどの資材が、あまり含まれていないケースがあります。前述の通り、観葉植物には水はけと通気性が重要です。そのため、100均の土をそのまま使うと、水はけが悪く、根腐れしやすいというデメリットが生じる可能性があります。

また、100均の土には、有機質が多く含まれている製品もあるようです。有機質は植物の成長に役立つ一方で、室内環境ではカビが生えたり、コバエなどの虫が発生したりする原因になることがあります。特に室内は風通しが悪い場合が多く、有機質が多い土は乾きにくいため、虫が発生しやすい環境を作りやすくなります。

したがって、100均の観葉植物の土を使用する際には、いくつかの工夫や注意が必要です。まず、使用前に実際に水を加えてみて、水はけに問題がないか確認しましょう。もし水はけが悪いと感じた場合は、そのまま使用せず、水はけを良くするための改良用土(パーライト、軽石、バーミキュライトなど)を混ぜて使うのが推奨されます。水はけ向上材や鉢底石を併用するのも、排水性を高めるうえで有効です。

また、土に含まれる栄養分が少ない場合や、長期間使用することで栄養不足になることもあるため、その点にも注意が必要です。必要に応じて肥料を追加したり、定期的に土を入れ替えたりすることを検討しましょう。水やりの頻度も、土の状態に合わせて慎重に調整することが大切です。土の表面が乾いていても、鉢の中はまだ湿っていることがありますので、棒などを差して確認すると安心です。

これらの注意点を理解し、必要に応じて改良を加えれば、100均の観葉植物の土も十分に活用できます。コストを抑えながら気軽に観葉植物を楽しみたい方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

さて、ここまでは観葉植物を「土」で育てることを前提にお話ししてきましたが、実は土を使わずに育てる方法もあります。次の章では、そんな「土を使わない栽培方法」についてご紹介していきます。

観葉植物を土以外で育てる方法

観葉植物の栽培には、必ずしも土を使う必要はありません。土を使わずに植物を育てる方法としては、ハイドロカルチャー(水耕栽培)や水苔(みずごけ)による栽培などがあります。これらの方法には、土を使わないことで得られる多くのメリットがあり、特に室内での栽培に適しているケースも少なくありません。

ハイドロカルチャーは、水と人工の培地を用いて植物を育てる方法です。使用される培地には、ハイドロボール(ハイドロコーン)やレカトン、ゼオライト、カラーサンドなどがあり、これらは土とは異なる無機質の素材です。こうした培地は清潔で無菌の状態を保ちやすく、土のようにカビや虫が発生しにくいという大きな利点があります。さらに、見た目がスタイリッシュで、ガラス容器など透明な器を使えば、根の成長を観察できるという楽しさもあります。また、水位計を使えば水やりのタイミングも分かりやすく、利便性に優れている点も魅力です。ハイドロカルチャーは、室内空間をおしゃれに演出したいときにも人気があります。

ただし、土栽培とは水やりや肥料の与え方が異なるため、ハイドロカルチャー専用の管理方法を学ぶ必要があります。栄養補給は、基本的に液体肥料を水に溶かして与える形になります。

水苔を使った栽培も、土を使わない方法の一つです。水苔はその名の通りコケの一種で、非常に高い保水性を持っています。乾燥した状態で販売されており、使用時には水で戻して使います。着生ランや山野草の栽培によく使われますが、一部の観葉植物にも適用可能です。水苔は通気性や保肥力にも優れており、鉢底に穴がない容器でも比較的育てやすいというメリットがあります。ただし、水やりの加減は土栽培とは異なります。また、水苔は2〜3年程度で劣化し吸水力が低下するため、定期的な植え替えが必要になります。劣化した水苔は再生できないため、取り除いて廃棄する必要があります。

これらの土を使わない栽培方法にはそれぞれ独自の特徴があり、土栽培とは異なる魅力や管理スタイルがあります。土での栽培において虫の発生などに悩んでいる場合や、より清潔で手軽な方法を試したい場合は、これらの方法を検討してみるのも良いでしょう。

ここからは土栽培に話を戻し、観葉植物が元気に育つために必要な「土の条件」について詳しく掘り下げていきます。

観葉植物に適した土の条件

観葉植物が健やかに育つためには、植物が快適に過ごせる「住まい」としての土の環境を整えることが重要です。観葉植物に適した土にはいくつかの大切な条件があり、それらを満たすことで、根はしっかりと張り、地上部もいきいきと育ちます。

まず最も重要なのが、通気性と排水性です。前述の通り、根は呼吸するために土の中に酸素を必要とします。土が水分を含みすぎて酸素が不足すると、根腐れを引き起こす原因になります。多くの観葉植物は、水はけが良く、土中に適度な空気を含んだ状態を好みます。水やりをした際に鉢底から余分な水がスムーズに流れ出るような、排水性の高い土を選ぶことが大切です。

また、土の粒が適度に大きく、粒と粒の間に空気が通る隙間が多い「団粒構造」の土は、通気性が高く、根に酸素を届けやすい状態を保てます。特に室内での栽培では空気の動きが少なく、土が乾きにくいため、通気性と排水性の高さは一層重要となります。

次に挙げられるのが保水性です。排水性ばかりを重視すると水分が保持されにくくなり、水やりの回数が増えることで水切れのリスクが高まります。植物が必要なときに適切な水分を吸収できるよう、ある程度の保水性も必要です。ただし、観葉植物では多くの場合、保水性よりも通気性と排水性のほうが優先される傾向があります。

そして、もう一つの重要なポイントが保肥力です。土が肥料の成分を保持し、必要なときに植物へ供給できる能力も欠かせません。もともと肥料成分を含んだ土もありますが、観葉植物の成長には追加で肥料を与える必要があることが多いです。保肥力の高い土は、与えた肥料をしっかりと保持し、無駄に流れ出るのを防ぐ役割も果たします。

さらに、土の酸度(pH)も植物の生育に影響します。多くの観葉植物は、弱酸性から中性の土を好む傾向がありますが、植物によっては酸性やアルカリ性の土を好む種類も存在します。育てる植物の特性に応じて、適切なpHの土を選んだり、調整したりすることが必要です。

加えて、清潔さも忘れてはならないポイントです。特に室内で栽培する場合、病原菌や害虫の心配が少ない、清潔な土を選ぶことが安心につながります。有機質が少なく、無機質を主体としたブレンド土や、加熱処理された用土は、清潔な状態を保ちやすいです。

これらの条件を満たす土は、市販の観葉植物用培養土として販売されていますが、用途や好みに応じて複数の用土を組み合わせ、自分だけのオリジナルブレンドを作ることも可能です。

次は、自分で観葉植物の土を作る方法について、具体的に見ていきましょう。

観葉植物の土を自分で作る方法

市販の観葉植物用の土は手軽で便利ですが、植物の種類や自分の栽培スタイルに合わせて、土を自分でブレンドしてみたいと考える方もいるでしょう。自分で土を作ることで、植物にとってより最適な環境を整えることが可能になります。

観葉植物の土を自分で作る場合、基本となるのは「基本用土」と「改良用土」の組み合わせです。前述の通り、基本用土は土の主体となり、改良用土は土の性質を調整するために加えます。

観葉植物の基本的なブレンド例としては、赤玉土(小粒)、腐葉土、そして排水性を高めるための軽石やパーライト、バーミキュライトなどを組み合わせる方法があります。具体的な配合割合は、育てる植物の種類や水やりの頻度、栽培環境(室内か屋外かなど)によって調整します。

例えば、一般的な観葉植物で、適度な保水性と排水性のバランスを重視する場合、赤玉土(小粒)6〜7割、腐葉土3〜4割をベースに、さらに軽石やパーライトを1割程度加えるといった配合が考えられます。これはあくまで基本的な配合であり、乾燥を好む植物であれば軽石やパーライトの割合を増やしたり、保水性を高めたい場合はピートモスなどを加えたりと、調整が可能です。

室内で育てる場合は、前述の通り清潔さが重要になります。腐葉土の代わりに無菌のピートモス(酸度調整済み)を使用すると、カビの発生を抑えやすくなります。例えば、赤玉土(小粒)7割、ピートモス(酸度調整済み)3割といった配合もおすすめです。また、加熱処理済みの用土を使うことも、清潔さを保つうえで有効です。

自分で土を作る際のステップとしては、まず必要な基本用土と改良用土を用意します。それぞれの用土は園芸店やホームセンターで購入できます。次に、それぞれの用土を測り、シートなどの上で均一になるようにしっかりと混ぜ合わせます。混ぜ合わせる際には、粉塵が舞うことがあるため、マスクなどを着用すると良いでしょう。

自分で土を作るメリットは、植物の特性や栽培環境に合わせて細かく調整できることです。また、大量に必要な場合や、特定の用土を多めに使いたい場合などには、コストを抑えられる可能性もあります。しかし、デメリットとしては、それぞれの用土の性質を理解する必要があること、複数の種類の用土を準備する手間がかかること、そして適切な配合を見つけるまでに試行錯誤が必要になる場合がある点が挙げられます。初めて自分で土を作る場合は、基本的な配合から始めて、植物の生育を見ながら少しずつ調整していくのが良いでしょう。

さて、このように自分で観葉植物の土を作ることもできますが、一度使った土はどうすれば良いのでしょうか。次の章では、古い観葉植物の土を再利用する方法について解説します。

古い観葉植物の土の再生方法

観葉植物を育てていると、植え替えなどで古い土が出ることがあります。一度使用した土は、植物が養分を吸収したり、毎日の水やりで団粒構造が崩れたりして、そのままでは排水性や通気性が悪くなっています。また、病原菌や虫の卵、雑草のタネなどが潜んでいる可能性もあり、植物にとっては好ましくない状態になっていることが多いです。

しかし、古い土も適切に処理することで捨てずに再生し、再び利用することが可能です。

古い土を再生させる基本的な方法は、古根や異物を取り除き、消毒し、新しい土や改良用土を混ぜ合わせるというステップです。

まず、使用済みの土を鉢から取り出し、新聞紙などの上に広げます。このとき、土を軽く崩しながら古い根っこや枯れ葉、石などの異物を取り除きましょう。

次に、土を消毒します。消毒にはいくつかの方法がありますが、代表的なのは天日干しです。透明なビニール袋に土を入れ、適度に水分を含ませた状態で1〜2週間ほど太陽にさらします。太陽の熱によって、土の中の病原菌や虫の卵などを殺菌する効果が期待できます。

また、木酢液を使った消毒も有効です。木酢液を水で薄めたものを土に混ぜ、一週間ほど保管する方法です。熱湯消毒も効果的ですが、土にとって良い働きをする微生物まで全て死滅させてしまう可能性があるため、行う際には注意が必要です。

消毒が終わった土は、そのままでは栄養分が不足していたり、物理性が悪くなっていたりします。そこで、新しい土や土壌改良材、堆肥や腐葉土などの有機物を混ぜ合わせて、土の性質を改善し、養分を補給します。

市販されている「土壌改良材(土のリサイクル材)」を混ぜるのが手軽な方法です。この場合、古い土と改良材の比率は、おおむね5対5程度が目安となります。また、堆肥や腐葉土などの有機物を混ぜることも、土の物理性を改善する上で効果的です。有機物を混ぜる場合は、古い土に対して半分ほど(古い土2に対して有機物1程度)混ぜ合わせるのが目安とされています。有機物が微生物によって分解されることで団粒構造が形成され、通気性が改善されます。

さらに前に育てた植物が養分を吸収しているため、再生した土は栄養分が不足しています。植物の生長に必要な養分を補うために、「緩効性粒状肥料(マグァンプKなど)」を土全体にしっかりと混ぜ込みましょう。これは根の生長に伴って徐々に肥料が溶け出すタイプの肥料で、再生土に不足している養分を補う上で非常に重要です。

再生した土を使う際には、連作障害を避けるために、前回と同じ「科」の植物を植え付けないように注意が必要です。異なる科の植物を植えることで、土壌微生物のバランスが偏るのを防ぎ、連作障害のリスクを減らすことができます。

このように、古い土も適切な手順を踏むことで、再び観葉植物の栽培に利用することが可能です。資源を有効活用できるだけでなく、土の状態を自分で把握し、調整する機会にもなります。

ただし、すべての古い土が再生できるわけではありません。完全に使い切ってしまい、物理性が極端に悪くなっている土は再生が難しい場合もあります。また、水苔などの一部の培地は、劣化がひどい場合は再生できないため、捨てる必要があります。

次に、これまでの内容を踏まえて、観葉植物の土を選ぶ際の全体的なポイントをまとめていきましょう。

観葉植物の土を選ぶポイント

ここまで、観葉植物の土がなぜ大切なのか、土の種類やその違い、土を使わない方法、土の条件、そして自分で作る方法や古い土の再生方法についてご紹介してきました。これらの知識を踏まえて、実際に観葉植物の土を選ぶ際に考慮すべきポイントをまとめていきましょう。

観葉植物の土選びで最初に意識したいのは、「育てる植物の種類に合っているか」という点です。一口に観葉植物と言っても、それぞれ好む水分量や土の性質(pHなど)は異なります。例えば、乾燥を好むサボテンや多肉植物には、排水性の高い土が適しています。一方で、湿度を好む植物には、保水性に優れた土が向いています。育てたい植物の性質をあらかじめ調べておくと、土選びの参考になります。

次に大切なのが、「栽培する環境に適しているか」という視点です。特に室内で育てる場合は、前述のとおり風通しや日当たり、清潔さなどが屋外とは異なります。室内栽培には、水はけと通気性が高く、虫やカビが発生しにくい清潔な土を選ぶのが基本です。市販されている「観葉植物用の土」は、室内使用を想定してブレンドされているため、初心者の方には特におすすめです。ベランダや屋外で育てる場合は風通しが良い反面、乾燥しやすいため、水持ちの良い用土を加えるなどの調整が必要になることもあります。ハンギングバスケットでの栽培には、鉢が軽くなるよう軽量な土を選ぶと扱いやすくなります。

また、土の「機能性」にも注目しましょう。具体的には、パッケージに記載されている配合原料や、保水性、排水性、通気性、保肥性といったバランスを確認することが重要です。土の粒の大きさも大切なポイントで、粒が大きいほど水はけが良く、小さいほど保水性が高い傾向があります。植物のサイズや根の太さに合わせて適切な粒サイズの土を選ぶとよいでしょう。また、肥料があらかじめ配合されているかどうかも確認しておくと、後の管理がスムーズになります。多くの観葉植物用培養土には、初期成育に必要な肥料があらかじめ含まれています。

さらに、コストや手軽さも見逃せないポイントです。市販の観葉植物用培養土は、さまざまな価格帯で販売されています。手軽に始めたい方には、比較的リーズナブルな製品や、100円ショップで手に入る土を自分で改良して使うのもおすすめです。一方で、より高品質な土を求める場合や、特定の植物に合わせた土が欲しい場合は園芸専門店で専門用土を選んだり、複数の用土を自分でブレンドしたりする方法もあります。

信頼できるメーカーの製品を選ぶことも重要です。品質表示がしっかりしており、メーカー名や問い合わせ先が明記されている製品は、安心して使うことができます。

これらのポイントを踏まえて、育てる観葉植物の種類や栽培環境、そしてご自身のライフスタイルや管理にかけられる手間などを考慮しながら、最適な土を選んでみてください。適切な土を選ぶことで、観葉植物はより元気に、美しく育ってくれるはずです。

観葉植物の土の「違い」を知って適切な土を選ぼう総まとめ

  • 観葉植物の健康な生育には適切な土選びが不可欠である
  • 土には水はけや保水性、通気性など様々な特性の違いがある
  • 観葉植物の多くは熱帯・亜熱帯原産で水はけの良い土を好む傾向がある
  • 常に湿った土壌では根が酸素不足になり根腐れの原因となる
  • 赤玉土は保水性と排水性のバランスが良い基本用土である
  • 鹿沼土は通気性と保水性に優れる酸性の土である
  • ピートモスや腐葉土は保水性や保肥性を高める有機質資材である
  • 有機質の土は肥料成分を含むが虫が湧きやすいことがある
  • 無機質の土は虫が湧きにくく水はけが良い特性がある
  • 市販の観葉植物用土はバランス良く配合されており初心者におすすめである
  • 自分で基本用土や改良用土を組み合わせて土を作ることも可能である
  • 古い土は団粒構造が崩れ水はけが悪くなり病原菌や害虫が潜んでいる可能性がある
  • 古い土はふるい分けや消毒、改良材の混合で再生して再利用できる
  • 土を使わない栽培方法としてハイドロカルチャーや水苔などがある
  • 植物の種類や置く環境によって適した土の配合は異なる
  • 水やりは土の表面が乾いたか、棒を刺して土の付き具合で判断するのが目安である
  • 鉢底石は鉢の大きさに応じて水はけと通気性を向上させるために使用する
  • 定期的な植え替えで新しい土に替えることは観葉植物を元気に保つ上で大切である

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